日本は「四季に恵まれた豊かな国だ」とよく称されることがありますが、
近年は夏は死ぬほど暑いし、冬は凍えるように寒いことが多く、”恵まれた気候”とは思えなくなってきています。
僕が子どもの頃は家が貧乏だったせいか「エアコン(特に冷房)は贅沢品だ」というイメージがありましたが、今はもうエアコンをONにしていないと死んでしまいますね。
さて、今日は今や生活の中で手放せなくなったエアコンについて考えていきたいと思います。
エアコンは室内機と室外機の2台を結ぶ配管が壁の中を通らないといけない都合上、
お家の設計段階からよく考えておく必要があります。
また、室外機の位置はお家全体の外観にも関わってくるため、どこでも良いというわけにもいかないのが難しいポイントです。
それではいってみましょう!
そもそもエアコンって必要?
「今日はエアコンのお話を」と言いながら、そもそも論になってしまいますが…。
最近はエアコンで単一空間の温度調整をするではなく、
家全体の温度調整を行う”全館空調”という設備を取り入れている方もたくさんいます。
有名どころを挙げると、
● 一条工務店のさらぽか空調
● 桧家住宅のZ空調
などあります。
以前までは、住宅の気密/断熱性が低かったため光熱費を浪費する傾向がありましたが、
近年の住宅性能の大幅な向上により、一般のエアコン等を使用するより省エネで実現できるようなったようです。
家中どこに行っても暑い/寒いの無いお家は快適そのもので、
急な温度変化による心臓へのダメージをも防ぐことが出来ることから健康にも寄与しているとのこと。
とはいえ、残念ながら我が家が契約したヘーベルハウスには全館空調システムがないのでこの話はここまで…。
(気になる方は”全館空調”とググってみてください♪)
我が家のエアコン配置レイアウト
まずは現段階の我が家のエアコン配置をご覧ください。
見やすさを重視して、エアコン設備だけ赤色で表示しています。
エアコンは全部で4台(主寝室 / 子ども部屋① / 子ども部屋② / LDK)となる計画です。
そのうち、主寝室とLDKは隠蔽配管、子ども部屋①,②は簡易配管とする予定です。
(隠蔽配管は2重線、簡易配管は単線で表示しています)
配管の種類とは?(簡易 or 隠蔽)
エアコンの取り付けで一般的にイメージするのは簡易配管だと思います。
壁を貫通させて配管を通すやり方で、シンプルな分、安価で設置が可能です。
一方で、隠蔽配管というのは壁の中に配管を通し、配管自体を隠してしまうやり方です。
壁の中に配管を通してしまうので施工時にしか設置出来ませんが、
外観をスッキリさせられる上、壁の中を伝って室外機を家の裏側にまで持って行く、ということが可能です。
例えばこの我が家の主寝室。
我が家の主寝室は画像左側がすぐ道路になる位置にあるのですが、
簡易配管ではお家の表面に室外機を置く以外の選択肢を選ぶことが出来ず、外観が非常に残念な仕上がりとなってしまいます。
隠蔽配管にすれば、室外機を無理やり家の北側(外観上目立たない場所)に移動させることが出来ます。
一見、メリットばかりに見える隠蔽配管ですが、以下のようデメリットもあります。
① 施工工事費が高い
簡易配管は穴を壁に穴をあけて”冷暖房用スリーブ”という筒状のふたをはめるだけですが、
隠蔽配管は壁の中を通す必要があるため工事費が高くなります。
② 一般のエアコン設置業者に設置を断られる場合がある
簡易配管とは違い、設置に高度な技術を要するため、一般の家電量販店等では設置を断られるケースがあるようです。設置時は住宅メーカーに依頼するか、専用の業者に依頼する必要があるようです。
③ トラブルが発生しやすい
設置に高度な技術を要するため、水漏れ等のトラブルが発生しやすいようです。
保障のことも考慮した場合、住宅メーカーに依頼しておくのが無難かもしれませんね。
1階のエアコン設置位置
1階のエアコン設置位置についてです。
主寝室は前述した通り、
道路面に室外機が来ることを我慢する以外は隠蔽配管にするしか選択肢がありません。
ベッドの向かい側には壁掛けのテレビを設置予定のため、画像下側に設置することとしました。
子ども部屋は部屋自体が道路面に無いため簡易配管とする予定です。
窓やドアの位置を勘案するとベッドの頭しか設置可能場所がありません…。
「地震の時にエアコンが降ってきたらどうしよう」とか考えてしまうタイプなので、
家具レイアウトでどうにかならないかを現在検討中です。
(ネットで検索してると”地震くらいで落ちない”、”落ちても死ぬような重さじゃない”という意見が多かったですがちょっと気になるキニナル)
2階のエアコン設置位置
2階はLDKに1台の設置のみです。
LDKも主寝室と同じく隠蔽配管しか選択肢がありませんでした。
僕たちは間取りを決めた後にエアコン設置位置を検討しました。
おそらく普通はそうなんだとは思いますが“エアコンの設置位置”という制約が間取り検討に加わると、間取り検討は更に困難を極めると思います。
(その点、全館空調はエアコンの設置が必要ないから楽ちんなのかな?たぶん全館空調は全館空調で悩みポイントがあるのだとは思いますが…)
唯一悩んだのは室内機の位置です。
皆さんはどっち派ですか!?
なんとなくパッと見で右側は料理等一番暑くなりやすい場所が効きにくそうだなと僕は思いました。
左側の位置にすれば「部屋の中心で効率も良さそうだし、キッチンも大丈夫そう。和室は効きにくいかもしれないけど、そこにいる時間を考えたらやむを得ない」というのが僕の考えです。
一方で妻は「右側でもキッチンが効かないなんてことは無いだろうし、その理論で行けば和室は全く効かなくなってしまう。それに通路の真ん中にエアコンがあるのはダサい」という意見です。
僕たちの担当設計士は当初右側の設置例を勧めてきたため、1:2で妻の意見が採用されました…。
ぜひ皆さんのご意見をコメントやSNSで教えてください!(笑)
引き渡し時のエアコン設置
隠蔽配管はヘーベルハウスに設置を頼まないといけない都合上、
ヘーベルハウスでエアコンを購入するか、現在使用中のエアコンを取り付けてもらうかの2択です。
我が家は現在、賃貸でエアコンを2台所有しており、
ちょうどLDK用(12~17畳用)と寝室用(6畳用)だったのでLDKと主寝室に設置してもらい、
子ども部屋には将来必要になった時に家電量販店で購入しようと計画しています。
ちなみに、家電量販店では型落ちモデルを狙ったりセールを狙ったり、安く済ませる方法がいくつかありますが、ヘーベルハウス経由の購入はほぼ定価に近い価格になります。
(我が家が2台エアコンを買ったときよりもヘーベルハウス経由の1台(LDK用)の方が高かった…)
”HEMSに接続する場合はヘーベルハウス経由で購入したダイキン製エアコン限定”という制約があったりはしますが、個人的な印象としてはかなり割高に感じましたのでご注意ください…。
「家電量販店で買ったエアコンをヘーベルハウスに取付を依頼するのではダメか?」と聞いたところ、「既に所有されているものはともかく、新品で購入されたものはちょっと…」と言われてしまいました。
ヘーベルハウスはいわゆる施主支給はダメなの?
まとめ
我が家のエアコン設置問題についてまとめました。
いかがだったでしょうか?
これまでお家作りを進めてきた僕の個人的な意見としては、
「間取り検討段階からエアコンの位置は考えておいた方が良い」です。
外観が気にならないなら問題はないですが、
安易に隠蔽配管に頼らない方が良いのではないかと個人的は感じています。
一部の住宅メーカーでは隠蔽配管を標準仕様にしているところもあり、
今後の技術の進歩によっては設置の敷居も変わってくるかとは思いますが、現段階では少しリスクが大きいような気がしています。
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